群発頭痛の治療について|一宮市の脳神経内科|あたまと内科のうえだクリニック

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群発頭痛の治療について

このコラムでは脳神経内科専門医が体調や健康に関する情報をわかりやすくお伝えします。
今回お伝えするのは「群発頭痛の治療について」です。

 

群発頭痛の治療 〜発作を止める「急性期治療」と、発作を防ぐ「予防治療」〜

この記事の要約

治療は、起きた発作を止める「急性期治療」と、発作を起こりにくくする「予防治療」に分かれます。

急性期治療は、すばやく効くスマトリプタン注射と酸素吸入や、内服薬を用います。

予防治療は、群発期のつらい発作を減らし、期間を短くするためにとても重要です。

群発頭痛は適切な治療をすることで、頭痛発作の頻度や強さをやわらげられる可能性があります。

 

 

今回は、群発頭痛の治療について解説します。
治療は、起きてしまった発作を止める「急性期治療」と、発作そのものを起こりにくくする「予防治療」の2本柱で考えます。


急性期治療 — 起きた発作をすばやく止める

群発頭痛の発作は短時間で一気に痛みが強まるため、急性期治療では「いかに早く効かせるか」が大切です。次のような方法を、患者さんの状態に合わせて使い分けます。

  • スマトリプタンの皮下注射:群発頭痛の急性期治療で中心となる方法の一つです。数分で効きはじめる速効性があり、群発頭痛への高い効果が確認されています。打ち方を覚えれば、発作が起きたときに自宅でもすぐ使えます。 
  • 酸素療法:マスクから高濃度の酸素を吸入する方法です。鎮痛の効果が高く、多くの患者さんで発作がやわらぎます。くり返し使うことができ、痛み止めを使いにくい場合にも適しています。自宅で行う在宅酸素療法は保険も適用されます。
  • トリプタン系薬剤(内服):片頭痛にも使われるトリプタンの飲み薬もあります。ただし注射に比べると効きはじめるまでに時間がかかります。

 

予防治療 — 発作を「起こさない」ようにする

群発期には1日に1回から複数回、激しい頭痛発作がくり返されることがあり、数週間から数か月続くことがあります。そのため、発作そのものを起こりにくくする「予防治療」がとても重要です。

予防治療では、発作を抑える飲み薬を群発期のあいだ続けて使います。代表的なものにベラパミル錠があり、短期間ステロイドを併用することもあります。


群発期に入ったらできるだけ早く予防治療を始めることが重要です。早めに始めるほど、つらい頭痛発作を減らし、群発期そのものを短くできる可能性があります。
「いつものこと」と我慢せず、群発期の始まりに受診することが、群発頭痛を軽減させるための鍵になります。

 

治療を成功させるための4つのポイント

・発作が起きたら、できるだけ早く急性期治療を行う

・群発期に入ったら、早めに予防治療を始める

・お酒など、頭痛発作の引き金を避ける

・自己判断で中断せず、医師と相談しながら続ける

 

我慢しないで、ご相談を

群発頭痛は「人生で最もつらい痛み」のひとつとも言われますが、正しく診断し、急性期治療と予防治療を組み合わせれば、頭痛の発作をやわらげることはできる可能性があります。
一人でがまんしようとせず、気になる症状があれば、どうぞお早めにご相談ください。

よくあるご質問

Q. 市販の痛み止めではダメなのですか?
A. 市販の飲み薬は群発頭痛の発作には効果がないことがほとんどです。群発頭痛には、専門的な治療が必要になります。

Q. 予防の薬は、ずっと飲み続けるのですか?

A. いいえ。多くは群発期のあいだだけ使い、発作が落ち着いてきたら医師の指示で少しずつ減らしていきます。自己判断でやめると発作がぶり返すことがあるため、必ず相談しながら調整します。

 

こんな方はご相談ください

・群発期に入り、毎日のように激しい発作がくり返している

・市販薬が効かず、どうしてよいかわからない

・以前に群発頭痛と言われ、また頭痛の症状が始まった

 

 

当院では、急性期治療と予防治療を組み合わせ、おひとりおひとりに合った治療を行います。つらい発作を一人で抱え込まず、ぜひご相談ください。