脳出血のタイプと原因について|一宮市の脳神経内科|あたまと内科のうえだクリニック

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脳出血のタイプと原因について

このコラムでは脳神経内科専門医が体調や健康に関する情報をわかりやすくお伝えします。
今回お伝えするのは「脳出血のタイプと原因について」です。

脳出血のタイプと原因とは?なぜ血管が破れるのか、出血部位ごとの症状と危険因子を脳神経内科専門医が解説


脳出血のタイプと原因を脳神経内科専門医が解説します。出血部位による症状の違い、高血圧、糖尿病などの生活習慣病、飲酒、喫煙といった脳出血の危険因子を紹介します。

 

この記事の要約

脳出血は、どこで出血するかによって症状や重さが大きく変わります。原因の多くは長年の高血圧ですが、加齢による血管の変化や喫煙、過度の飲酒といった習慣が原因で起こることもあります。
脳出血の予防には、自分のリスクを知ることが予防の第一歩です。

・出血部位(被殻・視床・皮質下・小脳・脳幹)で症状が変わり、脳幹出血は特に重症になりやすく、命に関わることが多いです。

・原因の半数以上は高血圧です。脳出血の予防には血圧の管理が特に重要です。

・高血圧、糖尿病や過度の飲酒、喫煙などの危険因子は、適切に管理すれば予防につながります。

 

 

脳出血は「どこで起こるか」で症状が変わる
■ 被殻(ひかく)出血|最も多い

脳の深部にある「被殻」で起こり、脳出血の中で最も多いタイプです。出血と反対側の手足の麻痺、ろれつが回らないといった言語障害などが現れます。

■ 視床(ししょう)出血

被殻のすぐ内側にある「視床」での出血で、被殻出血に次いで多くみられます。手足の麻痺やしびれ、感覚の異常が特徴で、出血が広がると意識障害を起こしやすいタイプです。

■ 皮質下(ひしつか)出血

脳の表面近くで起こる出血です。場所によって症状はさまざまで、手足の麻痺のほか、視野が欠ける、けいれん発作で始まることもあります。

■ 小脳(しょうのう)出血

運動のバランスをつかさどる小脳での出血で、強いめまいやふらつき、まっすぐ歩けないといった症状が目立ちます。出血が大きいと脳幹を圧迫して命に関わるため、手術が必要になることがあります。
■ 脳幹(のうかん)出血

脳幹は呼吸や意識をつかさどる「命の中枢」です。ここでの出血は最も重篤なタイプで、発症直後からの強い意識障害、手足の麻痺、瞳孔の異常、呼吸障害を伴うことがあります。


なぜ血管は破れるのか|脳出血の主な原因

脳出血を引き起こす主な危険因子は、以下のものが代表的です。
  • 高血圧…最大の危険因子です。自覚症状がないため放置されやすく、日々の血圧管理が予防の鍵となります。
  • 過度の飲酒…飲酒量は個人差が大きいですが、飲む量が増えるほど脳出血のリスクが高まります。
  • 喫煙…動脈硬化が進行し、脳出血のリスクも高めます。喫煙習慣がある方はすぐに禁煙をしましょう。
  • 糖尿病…動脈硬化を進行させ、脳出血のリスクが高くなります。全身の血管を守るためにしっかり治療をしましょう。
  • 加齢…年齢とともに動脈硬化は進行し、脳出血のリスクは高くなります。
 

いくつかの危険因子に心当たりがあった方もいるかもしれません。
年齢についてはコントロールすることはできませんが、脳出血の危険因子の多くが「適切に管理、改善すれば、脳出血の予防につながる」ということです。日常の予防が大きな意味を持ちます。

 

脳出血の予防は、当院にご相談ください

当院では、脳神経内科専門医が、脳出血予防のための血圧管理、生活習慣のアドバイス、必要な検査のご提案を行っています。
「血圧が高いと言われたが放置している」「家族に脳出血の人がいて心配」という方こそ、お気軽にご相談ください。


よくある質問(Q&A)

Q. 脳出血で一番危険なのは、どの場所の出血ですか?
A.
一般に、呼吸や意識をつかさどる脳幹の出血が最も重篤になりやすいタイプです。小脳出血も、出血量が多いと脳幹を圧迫して命に関わります。ただし、どの部位でも出血量が多ければ危険なため、部位にかかわらず一刻も早い受診が重要です。


Q. 若くても脳出血になることはありますか?
A. あります。動脈硬化が原因となる脳出血は高齢の方に多い病気ですが、脳動静脈奇形や海綿状血管腫、もやもや病など血管の異常が原因で、若い方に脳出血が起こることがあります。治療されていない高血圧があれば、若くてもリスクは高まります。突然の頭痛や麻痺があれば、年齢にかかわらずすぐに受診してください。

Q. 血をサラサラにする薬を飲んでいますが、脳出血が心配です。やめたほうがよいですか?
A.
自己判断でやめないでください。薬は脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などを防ぐ目的で処方されており、中止すると血栓による病気のリスクが高まります。血圧をしっかり管理して脳出血のリスクを下げながら、治療を続けることが大切です。