|一宮市の脳神経内科|あたまと内科のうえだクリニック

トピックス TOPICS

このコラムでは脳神経内科専門医が体調や健康に関する情報をわかりやすくお伝えします。
今回お伝えするのは「こんな頭痛は要注意 受診のタイミングについて」です。

「頭痛くらいで病院に行ってもいいのかな」 「市販の薬で治まるから、わざわざ受診するほどでも…」 「忙しいから、もう少し様子を見てから」

診察室でよくお聞きする言葉ですが、中には早めに対処すべき頭痛があります。今日は、「こんなときは受診をしてください」というサインについて、わかりやすくお伝えします。


「初めての頭痛」は、一度受診を

これまで頭痛にあまり縁がなかった方が、急に頭痛を経験するようになったときは、医療機関に相談していただきたいタイミングです。

特に、突然バットで殴られたような激しい頭痛、これまで経験したことのない強さの頭痛は、くも膜下出血などの重大な病気のサインかもしれません。発症から時間が経つほど治療が難しくなる病気もあるため、迷ったら早めの受診が安全です。

「検査をして問題なかった」と確認できれば安心材料になり、原因がわかれば治療を始めることもできます。「念のため」が、ご自身の身を守る一番の方法です。


「いつもの頭痛」が、いつもと違うとき

頭痛持ちの方ほど、注意していただきたいことがこの変化です。

長年にわたって頭痛があると、「またいつもの頭痛か」と思ってしまいがちです。次のような変化があれば、受診をするようにしてください。

頭痛がいつもより強い、普段より長く続いている、痛む場所が変わった、痛み方の質が変わった、頻度が急に増えてきた――こうした変化は、新たな病気が加わっているサインのことがあります。

「片頭痛持ちだから」「緊張型頭痛だと言われているから」と決めつけず、いつもと違うと感じたら、医療機関を受診するようにしてください。


鎮痛剤が効かない、効きが悪くなってきた

ふだんは市販の頭痛薬でおさまっていた頭痛が、最近は飲んでも楽にならない。こんなときも受診を考えていただきたいサインです。

理由はいくつか考えられます。頭痛のタイプが変わってきた、別の頭痛が加わってきた、あるいは、「薬の使いすぎによる頭痛」が起きている可能性もあります。

特に、頭痛薬を月に10日以上飲んでいる方は要注意です。頭痛薬を頻繁に使うことで、かえって頭痛が起こりやすくなる「薬剤の使用過多による頭痛」という状態に陥っていることがあります。「効かないからもっと飲む」という悪循環を改善していくためには、専門的な治療が必要です。


危険なサインを伴う頭痛

次のような症状を伴う頭痛は、できるだけ早く医療機関を受診してください。場合によっては救急受診が必要です。

突然の激しい頭痛、発熱を伴う頭痛、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない、ものが二重に見える、視野が欠ける、意識がぼんやりする、けいれんを伴う、激しい嘔吐を繰り返す、頭をぶつけた後の頭痛、50歳を過ぎてから初めて経験する頭痛――こうした症状がある場合は、自己判断せず、すぐに医療機関を受診するようにしてください。


「忙しいから」「大げさかも」と思う前に

受診をためらう理由として多いのが、「仕事を休めない」「大げさに思われそう」というお気持ちです。

頭痛外来や脳神経内科の受診は、決して「大げさ」ではありません。長い間、頭痛に悩んでいた方こそ、一度きちんと診療を受けてもらう価値があります。原因がはっきりすれば、毎日の不安が減り、適切な治療で生活の質も大きく変わります。


早めの一歩が、安心につながります

頭痛は、ご本人にしかわからないつらさがあります。「この程度で受診していいのか」と迷う方こそ、ぜひ一度ご相談ください。

検査の結果、大きな異常がないとわかれば、それは何よりの安心です。何かが見つかれば、早期発見・早期治療につながります。どちらの結果でも、受診したことが前向きな結果につながります。

気になる頭痛がある方は、お一人で抱え込まず、お気軽にお越しください。