頭痛の概要|一宮市の脳神経内科|あたまと内科のうえだクリニック

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頭痛の概要

このコラムでは、脳神経内科専門医が体調や健康に関する情報をわかりやすくお伝えします。
今回はお伝えするのは「頭痛にもいろいろな原因がある」です。


その頭痛、放っておいて大丈夫?——「危険な頭痛」と「治せる頭痛」の見分け方

頭痛には、すぐに治療が必要となる命に関わるものと、治療で軽減できるものがあります。両者を正しく見分けることが、自分の体を守る第一歩です。

 

頭痛は大きく2種類に分かれる

頭痛は、その原因によって「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2つに分類されます。

  • 一次性頭痛:原因となる他の病気がない頭痛
  • 二次性頭痛:別の病気のサインとして現れる頭痛

 

繰り返し起きる頭痛のほとんどは一次性頭痛ですが、命に関わる二次性頭痛が紛れ込んでいることがあります。まずは自分の頭痛の原因を知ることが重要です。

 

一次性頭痛

代表的な頭痛に片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。

・片頭痛

こめかみがズキズキ・ドクドクと脈打つように痛み、4〜72時間続きます。吐き気を伴い、光・音・においに敏感になり、体を動かすと痛みが悪化するため、暗く静かな部屋で休む必要があることが特徴です。日本では人口の約8.4%(約1,000万人)が抱えるとされ、特に20〜50代の女性に多く見られます。

・緊張型頭痛

頭全体が締め付けられるような重だるい痛みが特徴で、日本人に最も多いタイプです。長時間のデスクワーク、肩こり、ストレスが引き金になります。体を動かすと楽になる傾向があります。

・群発頭痛

片目の奥をえぐられるような激痛が、1日に何度も起きる頭痛です。痛みは「のたうち回るほど」と表現されるほど強いです。発作中に涙・鼻水・目の充血を伴うことが特徴で、男性に多く見られます。

これらはいずれも、適切な診断と治療によって症状を大きく改善できる頭痛です。頭痛は仕方がないと諦める必要はありません。

 

二次性頭痛

原因としては脳出血、髄膜炎・脳炎、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫などが代表的です。
脳や体のどこかにある病気が原因で起きる頭痛であり、命にかかわるケースがあるため、見逃してはいけません。

・脳出血

手足の脱力、しびれ、ろれつが回らないなどの症状とともに頭痛がみられることがあります。特に、くも膜下出血では突然の、「バットで殴られたような」激しい頭痛が典型的なサインです。脳動脈瘤の破裂が主な原因で、ただちに病院で治療を受けることが必要です。

・髄膜炎・脳炎

発熱と頭痛が同時に現れ、早期治療が重要です。

・脳腫瘍

早朝に頭痛が出やすく、徐々に悪化していくことが特徴です。手足のしびれや視野の異常を伴うこともあります。

・慢性硬膜下血腫

頭をぶつけてから数日から数週間後に、頭痛・物忘れ・ふらつきなどの症状がみられます。高齢者では軽い打撲でも起こり得るため、特に注意が必要です。

 

こんな頭痛は、すぐに受診を

以下に当てはまる頭痛は、二次性頭痛の可能性があります。ためらわずに医療機関を受診してください。

  • 突然始まった、今までに経験したことのない激しい頭痛
  • 発熱・首のこわばり・意識の障害を伴う
  • 手足の脱力、ろれつが回らない、視野が欠けるなどの神経症状を伴う
  • 50歳を過ぎてから初めて起きた頭痛
  • 頭部を打った後に出てきた頭痛
  • 日に日に悪化している頭痛

 

「いつもの頭痛」も、我慢しないで

頭痛は、近年の治療の進歩によって発作の頻度や強さを大きく減らせるようになっています。特に片頭痛はここ数年で治療が大きく進歩しました。

「市販薬で何とかしてきた」「体質だから仕方ない」と諦めていた方こそ、一度専門医に相談してみてください。あなたの頭痛のタイプを正しく見極めた上で、最適な治療をご提案します。

 

当院の脳神経内科では、頭痛の正確な診断と、片頭痛をはじめとする一次性頭痛への最新治療に対応しています。気になる頭痛がある方はお気軽にご相談ください。